おはようございます。
所属団体習字研究社社中展歴史の中で「前代未聞」と言わせた成果を「0」からたたき出し、子どもたちの無限の可能性とやる気を引き出すために、アクティブラーニング型稽古を実践中の千葉県成田市公津の杜 片岡書道教室です。
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念願の寧夏回族自治区・銀川そして西安、咸陽へ
2026年6月26日(金)~7月1日(水)
縁あって、作家『塚本靑史と行く中国歴史紀行』にご一緒することになり、念願の、西夏王国のあった地『銀川』をはじめ、『西安』『咸陽』への研修旅に行ってきました。
前回の咸陽博物館の記事に続き、今回は唐の皇帝陵、乾陵(けんりょう)エリアの陪葬墓を訪れた際の模様をお届けします。
乾陵の玄関口、巨大なビジターセンターへ
6月30日(月)銀川・西安・咸陽旅5日目
咸陽博物館を後にした一行は、いよいよ今回の旅のハイライトの一つ、唐の高宗と則天武后が眠る巨大な陵墓、乾陵へと向かいます。

到着してまず驚いたのが、その広大さと、新しく立派なビジターセンター(游客中心)です!

木々とマッチした美しいアプローチの奥に、威風堂々とした建物が構えています。ここで乾陵エリア全体のチケットを購入します。

内部も非常に綺麗で、巨大な案内看板には乾陵の全景図や各墓所の位置が詳しく紹介されていました。昼食もこちらで済ませることに。


🛠️ 永泰公主墓は修理中!怪我の功名で懿徳太子墓へ
当初の予定では、日本の高松塚古墳の壁画のルーツとも言われる「宮女図」で有名な永泰公主墓へ最初に行くはずでした。
しかし、到着してみると…


なんと、赤い修繕工事用のフェンスで完全に囲われてしまっており、入場することができませんでした(T_T) 残念ですが、こればかりは仕方がありません。
ただし、博物館には永泰公主墓の墓誌名が展示されていて拓本も同時に展示されていましたから唐代の文字をここでも見ることが出来感動しました。

気を取り直して、ガイドさんの案内で、同じく乾陵の陪葬墓であり、懿徳太子(いとくたいし)の墓へ向かうことになりました。
「この二つは同じ時期のもので、墓の規模や壁画の質もさほど変わらないとのことで、期待が膨らみます!
ビジターセンターから懿徳太子墓までは、広い園内を専用のバスで移動しました。

懿徳太子墓へ。地下に広がる唐代美術の殿堂
バスを降りて少し歩くと、懿徳太子墓の入口が見えてきます。



ここから地下深くに掘られた墓道を通って、主墓室へと下りていきます。ここに立って観ると思ったより急斜面だという事が分かり驚いた私がいました。

墓道に入ると、ひんやりとした空気と共に、千年以上前の唐代の画家たちが描いた極彩色の壁画が、薄暗い空間に浮かび上がってきます。
🎨 高松塚古墳のルーツ!「飛鳥美人」の源流をこの目で
私が今回の旅で最も楽しみにしていたことの一つが、この唐代壁画を鑑賞することでした。
というのも、今年(2026年)7月に世界遺産に登録された、日本の奈良県明日香村の「高松塚古墳」(ならびにキトラ古墳)の壁画。
そのあでやかな衣装を着た女子群像(飛鳥美人)や、東方の守護神「青竜」などの構図は、まさにこの永泰公主墓や懿徳太子墓の壁画が作られたのと同じ唐代最盛期の文化が、遣唐使などによって日本へダイレクトに伝わったものだという説が有力なのだとか。
石碑や文字だけでなく、日本の古代文化の源流を、本場中国の地で、本物の壁画を通して確認できる。これこそが、研修旅の醍醐味です。
墓道を少し進んだ壁一面には、太子の威厳を示す壮大な儀仗図が描かれていました。


馬の躍動感、そして護衛の武官たちの表情まで、驚くほど写実的に描き分けられています。
そして、さらに進むと…

手に扇や器を持ち、優雅に歩く宮女たちの姿。 この優美な立ち姿、あでやかな衣装のドレープ、そして日本の高松塚古墳の女性たちに通ずる、あの独特の雰囲気。
千年の時を超えて、唐の都(長安)で流行した最新のファッションや絵画技術が、日本の飛鳥の地へともたらされた歴史のロマンに、ただただ圧倒されるばかりでした。
🌌 天井に描かれた「太陽のカラス」と「月のヒキガエル」
主墓室で天井に目を向けると、当時の宇宙観を表す不思議な図像が描かれていました。

AIによると、太陽の円の中にはカラス(三本脚のカラス・金烏)が住んでいるのだそうです。
そして、反対側には月が描かれ、その中にはヒキガエル(蟾蜍)が描かれているらしいのですが、あまりよくわからなかったというのが正直なところ。

日中文化の繋がりを示す、最強の証拠を目の当たりにし、書道家としての視点を超えて、歴史探求の面白さにどっぷりと浸る時間となりました。
圧倒的なスケール!巨大な石槨
墓道の最奥、主墓室には、太子の棺を納めるための巨大な石の家(外棺)、石槨が鎮座していました。部屋に対してこの石槨があまりに大きくて引きで撮ることが出来ない。

看板の説明によると、34ブロックもの墨玉石を組み合わせて作られており、中国で発見された同種の石槨の中でも最大級のスケールだそうです。

地下墓所という特別な空間に、現代まで遺された奇跡に、深い感動を覚えました。
目的の永泰公主墓が工事中だったのは少し残念でしたが、代わりに訪れた懿徳太子墓で、唐代最高の美術と、古代日本の「飛鳥美人」のルーツを本場で体感できたことは、むしろ「怪我の功名」とも言える、贅沢で忘れられない体験となりました。
この後、一行は乾陵の地上部分(無字碑や巨石像の立ち並ぶ参道など)へ向かいます。 その模様はまた次回の記事でお届けします!
👋👋👋
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