↑こちら、亡き母親が私たち夫婦の結婚披露宴のお見送り時・プチギフトとしてデザインしてくれた楊枝立て。
底にはわたしたち夫婦ふたりの名前が書いてあります。
千葉県 成田市 片岡書道教室です。
先日、展覧会の審査へと浦和に訪れた時のこと。
お昼休憩で入ったお蕎麦屋さん。
席を案内され座ろうとしたその時、テーブルに置いてあった楊枝立てを見つけて思わず『ええっ!』と声を出してしまうほどに目を疑いました!
なんと、それは、亡き母が勤めていた会社がその昔販売していた楊枝立てだったからなんです。
それが販売されていたのは、40年も前になるかしら。
昭和50年代にきっと購入なさっているに違いないそれは、昭和・平成・令和と渡りお店をサポートしてきたのでしょうね〜〜。
久しぶりにこのデザインに再会し、ひとしきり感動してとなりのテーブルに目を移すと、また異なるデザインの楊枝立てが!!!
明らかに、我が家にもそして実家にもある同じデザインのものでした。
わたしが、小学校から帰宅するのは決まって母親が勤める会社でした。
そして、濃み(だみ)筆と言われる太くて大きな筆に、たっぷりの呉須の絵の具を付けて、サラ〜〜、サラサラサラ〜〜ッと絵からはみ出さないように絵付けていくこれらの作業を母親がする様を、側でじーーーーーっと見るのがとても心地よくて好きでした。
そんな子ども時代、母親が走らせる筆の動きと、あわせて動かす左手の役割は、今のわたしにも大きな影響を与えているのです。
それは、写仏の時。
どちら方面から筆を持っていくとどのような線が表現できてベストなのか。左手はどのスタイルが一番ベストかなど、思い起こせば、あの時見ていたあの記憶がとても役に立っているのです。
そんな昔懐かしい記憶を蘇らせてくれたお蕎麦屋さん。
また必ず、今度は家族も誘って訪れたいです。
田庄陶苑・Facebookは