おはようございます。
成田市 公津の杜 片岡書道教室です。
今年の初夏に、大変お世話になっている真言宗のお寺様に梵字作品を寄進させていただきました。
ここでは、護摩焚が行われるため軸装ではなく額装での搬入とさせていただきました。
本堂に飾っていただいており、恐縮するばかりでありがたすぎます。
ようやく足を運びご住職にご挨拶することができ、額装された作品にも初対面でした〜。
その時の画です↓
「愛染明王二字合成種子」です。
梵字は、お釈迦様を意味するものだから尼僧でもない修行もしていない私が書くことは真言宗では本来いけないそうなのです。
しかし、あるご縁でつながった梵字をご教示くださる天台宗の和尚様が、「梵字は日本でいうひらがなと同じだから本来はだれでも書いて良いんですよ。」とおっしゃったことが梵字を学ぶきっかけでもあたように、そういう捉え方もいいんだと思うようになり、今では本来の書よりも梵字の勉強に力を入れるほど梵字を表現することに魅力を感じています。
サンスクリット語は左から右へと文字を連ね文章を書いていきますが、この梵字は縦に文字をつなげ合わせた形です。
ということは、仏教がインドから中国にわたり日本へ請来してきたことを考えると、文字を縦に並べて書く文化がある中国もしくは日本でこの合成種子という形が生まれたのだろうと理解します。
書の基本や決まりがあるように、梵字にも基本や決まりごとがたくさんあります。線の美しさを追求しながら梵字作品を作り上げていきますが、これがなかなか思うようにうまく表現できなくて時間だけではなく紙や墨も多くを要します。
一般の書からはちょっと外れた??道を歩んでいる私ですが、これが私の思う書の方向なのではないかな~と最近思うようになりました。
ますます仏教の歴史などを深く知りたいな~とこの歳になって(なったからこそなのかな?)思うのです。