書字障がい 稽古風景

ディスレクシア生徒・中心をとらえる難しさ

おはようございます。

千葉県 成田市 公津の杜 片岡書道教室です。

文字を書くには、予測を立ててバランスよく右にも寄らず左にも寄らず、マスの真ん中に書くように空間認知が問われます。

ひらがなでも、単純なマルを書くにしても。

 

片岡書道教室には、マスの中心をとらえることや真っすぐな線を書くことが困難な生徒もいます。

主治医からは、実年齢からは何年もさかのぼる就学前の「認識」と「見え方」だと診断されているようです。

そんな生徒とお稽古をしていた時、見事に中心をとらえることが出来た瞬間に立ち会い感動した日がありました。

それは、小学1年生で習う漢字テキストを使用して稽古をしていた時のこと。

1マスの中心には、縦線・横線を記してバランスよく書くことが出来るようにしています。

ディスレクシアのその生徒は、書くときにその中心線を「見ていない」と言っていました。「見えていない」とも言っていました。

しかし、「手」四画目が見事に縦画中心ではねてある!!!

「Mちゃん!!よくここに気付いたね!!!」

「これまでは、ちょっとズレて書いていたけどここに気付いたことにかたおか先生うれしいよ!」と、感動してしまい大声でMちゃんに伝える私でした💦

その後の「十」のページでも、見事に左右のバランスを取り二画目を縦中心線に沿って書き込んでいました。

何といっても、ディスレクシアのMちゃんが言っていたのは、「ちょっとしたカーブの線がより分からず書くことが難しい。」と言っていました。

が、この「十」の一画目が見事に表現されていたことにまたまた感動を覚えたこの日の稽古でした。

一人ひとりの成長をペースに合わせて、今後も片岡書道教室は通う子どもたちと一緒に歩んでいきまよ~。

 

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